フィンランドにて制作中 Ⅱ

朝起きるといつもこの風景。

本日11月4日。日曜日はやはり皆少しゆっくり過ごしているように感じます。
先月一緒に過ごしていたアーティストの皆は、みんな1ヶ月だけの滞在で、一月に必ず2人いるハウスコーディネーターとボランティアも10月一月で交代だったので、私一人だけが11月も残ることになった。11月1日には今月滞在するアーティストたちが到着しました。
アーティストの二人ともフィンランド出身のNiranとHanna。この一ヶ月は作品を完成させるというよりか、書物をしたり、考えたりする時間として使うようです。
MUSTARINDAは展覧会やワークショップを必ずしなければならないレジデンスではないので、ゆったりとした時間が流れている。でも夏にはもっと活気づいて、展示をしたり、アーティストが自主的にワークショップをしたりして人がもっと沢山いるようだけど、今の時期は一年の中ではとても静かな時期のようです。これから雪が降って、もっと静かになっていくんだろうなあ。。

最近は午後4時でこの暗さ


アニメーションは現在、1分程完成しています。全体で4分くらいのものを作る予定なので、4分の1か、3.5分の1くらいのところでしょうか。ほぼほぼコマ撮りになりそうな予感がしてきました。実写の風景を工夫して入れたりしようかと考えてはいたのですが、どうも自分の頭の中にあるイメージに入ってこないので、迷っています。



昨日は、レジデンスから車で5分くらいのかなりご近所にあるお宅の、KOTA(コタ)という小屋でのイベントにいってきました。ここMUSTARINDAの辺りには、コタという小屋があちこちにあります。何かと言うと、上の写真の一枚目のように、中に入ると真ん中に火を焚くところがあって、周りにはサークル状に人が座れる椅子とテーブルが設置されています。外観は、三角屋根の小さな小屋。温まるための、地元民が自由に使える小屋、という感じです。週末には地元のイベントが催されて、自由に参加費無料で参加できます。
10月末にはMUSTARINDAのKOTAでもイヴェントを企画して、パンを沢山焼いてコーヒーを振る舞って、小さい子向けに瓶を使ったキャンドルホルダーのワークショップをしたりしました。
昨日行ったイヴェントは、なんとMoose、ヘラジカのワイルドな料理が振る舞われるものでした。コタの中が暗かったのとうまく写真が撮れなかったので写真がないのですが、Mooseのスープはじつにシンプルで、美味しかったです。味は、牛肉のスネ肉のようで脂身が少なく、味付けは多分塩のみ。
それから、血と小麦粉を固めたさつま揚げのようなものもあって、味はあまりないけどすいとんのような感触で、多分栄養たっぷりなのだと思います。
ヘルシンキ在住の二人も食べたことはないと言っていたので、ずいぶんとレアなものをいただけました!

森で採れたきのこのが1番美味しかった

先日パートナーが日本に帰った日は、メンバーの入れ替わりが激しい日で、皆で手作りピザを食べました。レジデンスのキッチンはとても大きくて、オーブンはもちろん、かまどもあります。シンクは3つ。そんな広いキッチンなのに、こんな質素なものを食べています。フィンランドでは、最近日本で流行りのビーツはよく食べるもので、スーパーでもとても安くてどこでも売っています。そして、日本のビーツはなんだか苦味がある気がしますが、こっちのはとうもろこしの様な味がして美味しい。
キノアとひよこ豆やトマトのサラダと黒いパンとモッツァレラ。普段肉をあまり食べない私にとっては、ベジタリアンに近い感覚の人たちが多いのは嬉しい。



この日(10/30)は結局マイナス12度まで下がりました。日中でも景色はこのまま。朝日が遠くの森にあたってキラキラと光っていた光景はとても綺麗でした。日本にもよくある、白いクリスマスツリーは、これが元になっているのか。。と納得しました。
寒さでなのか、空気中の湿度の関係なのかはわかりませんが、氷の粒が大きいので反射した光のきらめき方がぜんぜん違うのです。本当に綺麗です、、。

第3弾へ続く。。

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