明けましておめでとうございます。あっという間に2016年が過ぎ、もう2017年元旦を迎えてしまいました。2017年も慌ただしい年になりそうです。みなさまどうぞ今年もよろしくお願い致します。
昨年12月12日に、昨年最後の個展を皆さまのおかげで盛況の内に終了することができました。本当にありがとうございました。今後の方向性や計画など、個展の期間中に色々と考える事ができました。オーナーの山本さんにも大変力を貸していただき、山本さんのお陰で良い結果を出す事ができたのだと思います。今回展示スペースの半分は木版画家の小林文香さんの個展でしたが、対比させる事で銅版画と水性木版画それぞれの違いや良さが分かり、2人の作家の選出もとても良かったとお客さまからもお声を頂きました。
入ってすぐの入り口側が小林さんの個展でした。
よく作品に使うモチーフについて聞かれる事があります。具象的と言えばそうなので当たり前の質問かもしれません。最近は'花'や’カーテン’のようなモチーフを描く事が多いですが、私の作品には動物や、手や足といった人体の一部が入る事もあります。それらのモチーフはほとんどが何かの象徴として描いていて、これを現したいからこれを描く、という位置づけが自分の中でも大体は決まっています。でもその位置づけというのは始めから決まっているものではなく、ドローイングをしたり、何となく描いて出てきたものを描き続けて行くうちに自然と決まってきたり、ある日自分でその位置づけや役割の様なものに気づいたりします。
そうやって時間をかけて作品の中に定着したものたちは私の中に溜まっていき、私の中にある一つの世界の中に配置されていきます。もう役割が決まっているモチーフを再び作品に登場させる場合もあれば、新しく新入りが登場する場合もあります。新しいモチーフを作品に登場させる事は、絵に新鮮さを持たせる為にも必要だと思うので今描きたい作品にしっくりくるものは何かなといつも考えています。次の作品には何か新しいものを描きたいと思っています。
今年の6月にまた西荻窪の青猫で個展をさせていただく事になりました。
8月には1ヶ月間ノルウェーのアーティスト・イン・レジデンスに行く事になり、その前の個展になるので勢いづけになれば良いなと思っています。
制作状況、またお知らせします。