版画集「鳥から始まる12の夢綴り」のこと②


前回ご紹介した投稿に続き、私が制作を担当したところなどをピックアップしてまとめてみました。
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今回の版画集を作るにあたり、外見やコンセプト、中身ともに「本」をキーワードに制作をすすめていったので、「本」の定義や、「本」の色々なイメージを集めて皆で持ち寄って、こんなのはどうか、あんなのはどうかとひとつひとつ決めていく作業は沢山しました。
私は、化粧箱に押す泊押しのデザインをしたのですが、その際もイメージ集めからはじめ、CDジャケットや、他の版画集、色々な書籍を見てイメージを集めました。
これはその一部。



メンバーが資料集めに神保町に行ったときに撮ってきてくれたもの。大学の出版物で、それぞれの大学のロゴマークなのだそう。


金色の泊押しはやっぱりかっこいい。箔押しか、ラベルを貼るかで悩みました。
こちらは銀の箔押し。
書体も見当しました。



こちらは私が作ったロゴの色々なバージョン。始めはこんなのも良いかと思っていたのですが。。
皆の意見で、物語の始めと終わりに出てくる鳥と魚のモチーフが良いということになり、こんな感じになっていきました。


決まったのはこれ。シンプルなものにきめました。



時期が夏で、お盆休みを挟んでいたためスケジュールがかなりタイトだったけれど、箔押し屋さんが早めに仕上げてくれた事もあって間に合いました。無事完成。
箔押しをお願いしたのは、田中箔押所というところ。東京の下町にあります。
色々なブランドの箔押しなども手がけているそうです。



黄ボールにクロスを貼った状態で箔押所に送り、指示書をもとに押して頂きました。








これは、自宅にて箱の蓋をしっかりしめて留めるためのチャームをつけたところ。
リボンを重ねた厚み分、黄ボールを削ってくぼみをつけてそこに埋め込むような形でボンドで留め、上にマーブル紙を重ねて完成。




メンバー全員が集まれる日はほとんどなかったため、後半は各担当に分かれて、それぞれ自宅で出来る事は各自進めていきました。連絡はほとんどLINE。
Skypeでやり取りした時もありました。






こちらは、山口さんによるマーブリング講座!
アクリル絵の具を、特殊なのりを溶いた水の上にたらして模様を作っていくのです。
左に見える、お手製のくしで、水面をなでるようにして模様を作っていきます。







みょうばんを紙の表面に塗る作業。
塗って奥と色の定着がよくなります。




まだまだ沢山、重ねた行程がありますが、自分が担当した行程のことは一番良く分かるので、とりあえずはそれぞれ担当したメンバーに紹介してもらう事にしようと思います。
今後、この版画集の事をまとめたサイトをつくれたらなとも思っています。
まだ展開していく予感もしているので。。!








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